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2007年11月 3日 (土)

月経前症候群について

女性の方が腰痛や肩こりを訴えて来院されるケースがとても多いのですが、中にはPMSなど、女性特有の悩みをお持ちの方もとても多くみられます。勿論PMSが腰痛や肩こりと関連しているケースというのは非常に多く、相互関連性は非常に高いように私は感じています。

そもそもPMSとはなんなのか?名前の通りと言えばそれまでですが、“生理前症候群(Premenstrual Syndrome)”と言われるものです。生理の始まる1週間か10日前に現れ、生理の後少し経つと消えるもので、主な症状としては、腹部膨満、体重の増加、頭痛、背中の痛み、腰痛、疲労感、イライラ、乳房の張りや痛み、性欲の減退、ふさぎ・・・と言ったところでしょうか。約150種類もの症状があると言われています。
また、免疫機能、消化器、血液循環、神経系、内分泌腺、皮膚などの体の機能にも影響を与えるものです。

この本にも個人で出来る対処法がいくつも紹介されているのですが、「生理前は別に問題ないけど・・・」という生理痛のひどい方にもとても参考になる本だと思います。毎月の生理時期に辛い症状をお持ちの方にはおススメの本です。

ただ読んでいて疑問点も幾つかありました。特に“カンジダ・アルビカンス”について書かれている部分なのですが・・・

カンジダは所謂悪玉菌群のこと。善玉菌群と同じように誰でも体内に存在しているものです。腸、膣、副鼻腔のような粘膜部分で増殖しますが、免疫組織や、十分な良性微生物が備わっていればある一定レベルに抑えられています。
カンジダは体内秩序が壊れてくるとその勢力は増し、PMSの原因となってしまうのです。
またカンジダは砂糖などを栄養として長生きし増殖しますので、甘いもの好きの方に生理痛がひどく出るのもこういった関連が少なからずあるのではないかなと思っています。また砂糖は副腎機能(副腎についても今度紹介しようと思います(^^))にも悪影響を及ぼします。副腎はホルモンとの関連が深い臓器ですから、やはりPMSと関連を持ってきます。

疑問点は『女性ホルモンであるプロゲステロンがカンジダの増殖を助けてしまう』という点。生理前のプロゲステロンのレベルが高まっている時にPMS症状が出るからこのように言われているようですが、今現在の考えはちょっと違ってきます。
現代人の問題点として、プロゲステロンの分泌が本来出るべき排卵時期にしっかりと分泌されていないという事実があるのです。ですから本来必要なプロゲステロンレベルに達していないが為にカンジダの増殖が起こると考える方が今や一般的なのです。

と長くなってしまいましたが・・・(・.・;)この他にも様々な注意点が特記されていますので参考にしてもらえればと思います。

ちなみに・・・カンジダは数日で死滅するのですがその時に多くの毒素を体内に排出します。そういう意味でも、昨日のブログにも書きました“ビタミンC”が役に立つものと思います。ホームページにもビタミンCについてピックアップしましたので、読んでみて下さいね。
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