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2007年11月20日 (火)

コレステロール値の誤解について

私の母が、コレステロール値が268㎎/dL(単位、以下省略)になったとのこと。
『どうすればいいの?』と聞かれたので、“無理に薬で下げる必要はないよ”と答えました。
もちろん日々の健康対策として、程好く歩いたり、マヨネーズ、バター、卵等高脂肪食の摂り過ぎには注意が必要ですが、特に煙草を吸う事もありませんし、冠状動脈疾患の家族歴も、糖尿病などの危険因子も母にはありません。
ちなみに・・・

日本動脈硬化学会の冠危険因子分類は以下のア~エとなります↓
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ア)以下の危険因子がまったくない

→ア)の場合240未満に下げる

イ)冠危険因子
①【加齢男45歳以上、女55歳以上】
②【高血圧(高血圧学会の基準による)】
③【糖尿病(糖尿病学会の基準で耐糖能異常を含む)】
④喫煙
⑤冠状動脈疾患の家族歴
⑥低HDLコレステロール血症(40㎎/dl未満)

→イ)の危険因子が1~2つは220未満に下げる
→イ)の危険因子が3~4つは200未満に下げる

ウ)高度冠危険因子
①脳梗塞、閉塞性動脈硬化症→イ)の危険因子4つ分に相当する
②糖尿病→イ)の危険因子3つ分に相当する

→ウ)の危険因子がある場合は200未満に下げる

エ)冠動脈疾患、心筋梗塞あるいは狭心症

→エ)の危険因子がある場合は180未満に下げる

以上、≪下げたら、あかん!コレステロールと血圧 浜 六郎著より抜粋≫
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日本動脈硬化学会は危険因子がない場合でも即座に240未満まで下げることが大切と示しています。

恐らく一般の病院に母が受診したのならこの基準により、危険因子はイ)の①、②の2つが当てはまりますので、薬により220以下にまで下げられるのでしょう。

しかし、特定非営利活動法人医薬ビジランスセンター(NPOJIP)のガイドラインでは、危険因子のない場合、【300以上なら300未満に、ただし、260未満にしない】という事になります。
そして先程にも述べましたように、母の場合危険因子が2つありますがその場合、日本動脈硬化学会は220未満に下げることが大切とし、NPOJIPの場合、
【280以上なら280未満に、ただし240未満にしない】

となっています。

危険因子の数により数値は当然変わってくるのですが、要は必ずしも220に近づけなければ健康でない!なんて事は無いのです。

現在、母は石原結實先生に診断を受けているのですが(3年待ちだったそうです(@_@;))、その後心配で通院したところやっぱり『280までは下げないでいいよ!』と言われ、生活上の注意点のみで薬も出なかったそうです。
やはり無理に下げる必要はなかったのです。
これ程までに一般常識とはギャップが出てきているのです。

結論から言ってしまえば、260~280は心配ないという調査結果が世界各国で数多く発表されています(当然危険因子の数により差はありますからね)。
240~260という数値はむしろ、一番長生きできる数値でもあるのです(数多くの研究結果がそれを証明してみせています)!

では、そもそもコレステロールって何なのでしょうか?

コレステロールは私たち人間の60兆個の細胞膜成分で、脂肪代謝と関係深い胆汁、性ホルモン、またストレスに対応する副腎皮質ホルモンの原料となっています。

簡単に言ってしまえば、コレステロールを下げる事に夢中になると、免疫力が低下しストレスに弱くなり、様々な病気に罹りやすくなるのです。ガンが増えた原因のひとつとしても当然数えられています。

一般的に220以上は【高脂血症】とされ、問題とされるコレステロール値。
本当にそうなのでしょうか??
最近では、上記のように日本動脈硬化学会も240までは様子を見ましょうと緩和されてきている傾向にありますが、実際ほとんどの方は危険因子が1つ2つあり、“スタチン剤”を飲み、正常値とされる220近辺までコレルテロール値を抑えられるのが現状です(最近CMでも220以上の方に注意を呼びかけるものが放送されているようですが・・・)。

なんでもかんでも下げりゃいいってもんじゃないでしょう!!

世界各国で年々それらを覆す研究結果が出てきて、今ではそれらの見解をもっと慎重に見直すべきだ!という多くの書籍が列をなしています。
私もコレルテロールの誤解について初めて読んだのが4年前です。それでももう4年経っていて今では当時と比べ物にならない量の文献があります。
医学の常識というものは簡単には覆りません。簡単に覆ったら今までのは何だったんだ!!という声が世間から数多く聞えてきますから。必ず上からの圧力が掛かります
だからといって誤った見解をいつまでも間に受けて、何も知らないで我が身を薬に任せるのはどうなのか・・・??
私は正直疑問に思う事だらけです。
今回は皆さんにも、少しでも知っておいてもらえたらと思い、ちょっとまとめてみました。
推薦書↓

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