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2010年11月 2日 (火)

原因と結果

M田さんは右かかと内側の痛み。
プロのバレーダンサーの方ですが、
つま先立ちでそこに強い痛みが出ます

過去にも痛めていて、
数日前は寝ていても痛みがひどく動かせなかったとのことでした
こちらに来た時はピークの痛みは過ぎていましたが、
やはりつま先立ちで痛みが出ます

触ると完全に熱を持っています。
直前まで生徒さん達に指導していたとのこともあり痛みも出ています。
プロの方はここが大変なところ。
痛くてもそれを我慢しながらやらなければならないですから。。。

炎症自体は急には取れないけど、
僕らにはやれることがあります。
もちろん、
冷却は自宅でしっかりとしてもらった方が回復は早い
これは事実。
でも折角のご縁でアクアピュアに来たんだから、
なんとか回復を早める手だてを考えたい。

それが僕らの仕事。

治すのは僕らではありません。
その方自身のもつ“治ろうとするカラダの力”がカラダを癒していく。
それが僕の考え。
だから自分にやれることはやる。

負担を軽減させること。
回復への流れを作ること。

出来る限りのそれをやるだけです。


つま先立ちをすると右かかとの内側が痛いとのことだったので、
右ふくらはぎに軽く圧迫をかけたままもう一度つま先立ちをしてもらいました。
すると痛みが少なくその動作ができます。
また、
ハムストリング外側(太ももの裏側の外側)に硬結。
これは触るとかなり痛いのですが立位のままそこを圧迫してつま先立ちをしてもらうとやはり痛みは減って動作ができます。
あと、骨盤の外側を圧迫しても同じ反応。

膝の曲がりは右に比べると左がうまく曲がらない。
あきらかな差。
これも間接的に右脚に負担をかける原因のひとつと考えます。
そして、

右の鼡径部(コマネチのライン辺り)がかなり硬い触ると痛い
ここは大腿動脈という脚に血液供給を行うボスがいます。
この血管は最終的に足底までいきますから、
ここをフリーにしてあげることで脚は軽くなります。
ここで流れが悪くなっている為に、
右の脚の働きが100%でなくなっていることも十分考えられるからです。
ではなんで、

右のコマネチが硬くなっていたのか??

これも調べるとわかるのですが、
右の腕から肩にかけて緊張が強く、胸の筋肉もガッチガチ。
これが股関節を動かしにくくしていました。
肩に力が入ると呼吸も浅くなるし、
脊柱を通じて腰の方の筋肉まで上に引っ張られます。
負の連鎖。

だから肩を楽にすると自然と股関節の動きも良くなります。
結果的にコマネチあたりも緩んでいきます。
コマネチの部分で流れが良くなりますから、
筋肉に反応として出ていた脚の硬結の痛みが減ります。

右腕から肩まで、
また、左膝を曲げやすくする調整と、
右のコマネチ辺りを緩める調整で、
つま先立ちも随分スムーズになりました。
もちろん、
痛みは残りますが、
最初より楽に動かせる状態ができました。

あとは徹底的に冷却がベター
自宅で冷却をお願いします。
実はM田さん、
どちらかと言うと温めていたとのことでそこだけ注意。

M田さんの場合どうしても仕事上、毎日繰り返し使い酷使します。
それでも痛いのを我慢して、無理してやらなければならない。
その蓄積はやはり大きいです。
よくなってもまた使ってあるきっかけでまた痛くなることもある。
出来ることは使ったあとにきちっと冷却することと、バランス調整。
既に痛みとして出ているので余計に大切だと感じます。

原因と結果は別物です。
結果ばかりに注目するとそのプロセスを見逃します。
だから痛いところも大事だけど、
そことの繋がりを考える。
そこにドラマが生まれます。

ここ最近、
階段の昇り降りを研究している射水。
人によって足の運びもさまざま。
駅で見ていると勉強になります。
そのせいか、
最近アクアピュアに脚の痛い人が多い。
これも一種の引き寄せなのでしょうね

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