カテゴリー「文化・芸術」の6件の投稿
2020年12月14日 (月)
2014年11月 2日 (日)
まだまだ、これからじゃないか。
中学時代のクラスメートの石崎くんを思い出しました。
腕立て伏せをしている時に、フッと頭によぎったのです。
石崎くんは車いすでした。
当時、脚を触らせてもらった記憶があります。
彼は、脚にまったく力が入りません。
中学2年か3年の頃、彼は亡くなりました。
ご両親から、『彼は本当につらかっただろうけど、一切の弱音を吐かなかった。みんなは一生懸命、生きてほしい』と、話があったのを、今でも覚えています。
体育の柔道の時間、先生が、『石崎はたった数回しかできなかった腕立て伏せを、50回できるようになった。』と、腕は使えるからと、彼が陰で努力していたことをみんなの前で話してくれました。
そのことを、今朝、腕立て伏せをしながら思い出したのです。
彼が暗い顔をしていた記憶が私にはありません。
いつも元気な、笑顔でいる記憶しかありません。
自分はありがたいことに、今もこうして生きています。
本当に一生懸命に生きているか、と問われたら、Noです。
“彼の分も”とか、そういうことではありません。
そうではありませんが、同じ同級生でも、すでに先に逝っている事実を、今朝、筋トレし、走りながら、頭にずっと反芻していました。
生きているということは、まだまだ、学ぶべきことがあるのだと感じます。
先日、ボストン美術館 浮世絵名品 北斎展に行きました。
アメリカの雑誌で、この1000年の最も重要なできごと、人物として、唯一紹介された日本人が、葛飾北斎です。
はじめて浮世絵版画を観ましたが、ものすごく線が細かいのですね。
版画でこんなに美しく色が出るんだと、ちょっと信じられないくらいです。
教科書で観るそれとは、随分違いました。
生に触れることでしか、わかりません。
その北斎は、70歳を越えてから本領を発揮した天才絵師と言われているようです。
『70歳までの作品は取るに足らないものばかり』、と北斎自身が言っていたようで、90歳の生涯、まるで修行僧のように浮世絵作品を作成し続けたようです。
『100歳を越える頃には、描くたった一点が、生きた点となる』と、追究欲は生涯尽きることはなかったと言います。
30代、40代は、北斎の年齢の半分以下です。
よく、『もう年だから』と聞きます。
本当にそうだろうか。
芸術作品から、彼らの情熱を感じます。
そもそも、よくこんなにも作品を残せたな、という数です。
年齢は諦める理由にはまったくならないことを、教えてくれます。
死んだように生きていたら、彼らに怒られそうです。
P.S.
腕立て50回って、かなりしんどいよ。
連続100回できるようになるまで、必ず続けます。
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2014年10月21日 (火)
負の事前予測が、チャンスにもなる。
自分の好き嫌いを一度フラットにしてみることです。
自分勝手な事前予測でチャンスを失っていることに気づくと、出逢います。
ヒロコさんを施術中、絵画の話になりました。
『私はシスレーのような絵が好き。その場に行ってみたくなるじゃない』
それに共感できる自分が、うれしかった。
今年のはじめは何もわからなかった自分が、シスレーと聴くと2,3個好きな絵がポンッと思い浮かぶわけです。
シスレーの生い立ちを知ると、また横のつながりを知ります。
それぞれの人生にはドラマがあり、大変な人生を歩んでいる人が色鮮やかな色彩で描いていたり、逆に、なんでこんな暗い絵を描いたのだろうと思うようなこともあります。
音楽がメロディーと歌詞を通じて想いを表現するように、絵画の世界も、色や情景から受け取るメッセージがあるのです。
展覧会に行くようになり思うのは、興味のないと思い込んでいるモノこそ、触れてみる価値は大いにある、ということです。
大学時代、『芸術とはなにか』、という授業で、レポートの課題が出ました。
オランジュリー美術館展に行き、本を買ってきて丸写しで提出しました。
私はまったく絵画に興味がありませんでした。
とにかく適当に提出して早々に終えたかったのです。
『こんな絵を観てなにがおもしろいのだろうね』
そんなことを言っていました。
観る前からつまらないものだという思い込みがあったわけです。
それでは何かを感じ取ることはできません。
“つまらない”は、視野狭窄です。
大人になるにつれ、自分の中に一種の壁が生まれます。
『こんなの私には関係ない』という壁です。
興味がないからやらない、というのは効率的ではあるかもしれませんが、損だな、とも思うのです。
映画も、『そんなに観たくないけど』というものの方がおもしろかったりします。
思い込みという事前予測は、自分で自分のたのしみを奪っているかもしれないのです。
この思い込みの事前予測によるチャンス欠乏症は、仕事も恋愛にも、すべてに言えるように思います。
『きっとこの商品は売れないし』とか『ここは、営業いくだけ無駄かな』とか。
『きっとあの人とは合わない気がするし』とか『きっと遊び人だし浮気されるから』と、勝手に自分であきらめてしまう人がいます。
こういう人は、チャンスを自分で失っているのです。
そのことに気づくと、そんなことでやらない選択をすることがなくなります。
まず飛び込んでみる。
それから、考える。
それくらいの感覚でいる方が、人生が色鮮やかなものになりそうですね。
P.S.
渋谷Bunkamuraで、またひとつ、色鮮やかな、素敵な絵画に出逢ってきました。
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2014年10月 7日 (火)
決定事項として、身体を動かそう。
時間は、未来から過去に向かって流れている。
中田英寿さんがこんなことを言っていました。
完全にボールの軌道がイメージできて、そこに蹴れば決まることがわかるのだと。
そういう時は、相手選手のことは、一切関係なくなるのだそうです。
ここでフェイントをかければ、この人はこう動くから、次にここに蹴れば、入る。
そんなイメージが完璧に思い描ける瞬間があるそうです。
その軌道の通りにボールを蹴れる。
そして、当然、その通りになる。
これはすでに未来が見えていて、その通りにコトを進めると、そうなっている。
ゴールを決めるためにそうする、ということとは、違います。
ゴールがすでに【決まっているから】、そうする、ということです。
未来完了です。
その人の身体の中では、すでに完了してしまっているのです。
これが未来から過去に、時間が流れている、ということです。
清澄白河にある東京都現代美術館へ行きました。
【新たな系譜学をもとめて~跳躍/痕跡/身体~】というイベントタイトルで展示されています。
上記、中田さんの話も、会場で流れています。
中田さんが、元フランス代表のジダン氏について話しています。
ここでは時間についての話はなかったのですが、プレーをしながらも、その先が完璧に思い描ける瞬間があるというのです。
スポーツをやっていた方なら、誰しもそんなことがあるのではないでしょうか(レベルを問わず)。
偶然買った【カラダという書物】という本にも、このようなことが書かれていました。
医者になりたいから勉強するのは、過去から未来の発想。
意識の中で、すでに医者になっているから勉強する、というのが未来から過去の発想。
意識と言うのは完璧だ、と。
決定事項なわけです。
来年以降のことも、早く決めてしまうというのも、こういうことなのだと思います。
自分で決めてしまう。
すでにそうなっている、という意識の状態で身体を動かすこと。
そうなるためにする、のではなく。
すでにそうなっているから、する。
P.S.
美術館に4時間いたようです。
随分長いこといたようですが、感覚的にはあっと言う間でした。
時間の感覚って、おもしろいですね。
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2014年9月24日 (水)
わからないことを、たのしもう。
芸術に触れると、自分の中にある創造意欲が湧いてきます。
私は自分で何かを生み出すというのは、得意ではありません。
美術館は、そんな自分にも『やれる気』をくれる、最高の場所だと感じています。
ヴァロットン展に行きました。
美術のことはよくわかりません。
わからないけれど、おもしろいです。
必ず、いいな、と思う絵に出逢います。
なにがいいの?と言われても、その景色、とか、色づかい、とか、その不思議さ、としか言いようがありません。
細かいことはよくわかりません。
でも、おもしろいのです。
わからないなりに、少しずつ勉強します。
関連する本を読んで、その画家の背景を知ります。
そうすると、同じ絵でも、また違う印象を受けるのです。
いろんな絵を観ていて、自分の好きな絵の特徴を発見しました。
ひとつは、風景画が好きです。
特に海や、空が描かれたものが好きなようです。
もうひとつは、不思議な印象を受ける絵が好きです。
ん?と思うような絵です。
あとはほとんどスルーします。
最近は音声ガイドをつけて廻ります。
代表的な絵の解説をしてくれるから、わかった気になれます。
それもたのしみ方のひとつです。
すべてを理解しようとしても、それは無理です。
全部解説を読もうとすると、かなり疲れます。
そんなことしなくて良いのです。
好きなものから、その“感じ”をなんとなくキャッチする。
その感じを、自分なりに言葉にしてみる。
それをノートに書いておく。
それで充分、絵画をたのしめています。
今回初めて行った三菱一号館美術館は外国にきた気分になります。
とても好きです。
周囲にはテラスカフェもあり、思考作業もはかどりそうです。
今日は祝日で混んでいたので、平日にまた行こうと思います。
来年の行動と目標設定はここでやろうと思います。
P.S.
当院に通うナオコさんもよく美術館に行くそうです。
おススメの美術館をいくつも教えてくれました。
次はそこに、行きます。
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2007年11月11日 (日)
品川の歴史と景色に触れて
本日11時頃、一瞬でしたが晴れ間が広がりました。
歩いて出勤したのですが余りに空が綺麗だったので、途中品川神社の富士塚を登り品川の景色を撮ってみました。
品川富士は明治2年(1869)に造られたそうで、江戸時代の史跡ではないが、江戸時代から続く富士信仰の場で、現在でも山開き行事が行われ、区の無形文化財に指定されているそうです。天王洲方面が一望出来、晴れた日はやっぱり気持ちがいいですよ。
品川神社は、後鳥羽天皇の御世、文治3年(1187年)に源頼朝が海上交通安全と、祈願成就の守護神として、安房国(あわのくに)の洲崎明神である、天比理乃咩命(あめのひりのめのみこと)を勧請し品川大明神と称したそうです。その後、明治元年(1868年)品川神社と改称したそうです。
毎年例祭が6月7日直近の金・土・日曜日に行われ、屋台が沢山出て賑わいます。仕事帰りに立ち寄り、焼き鳥とビールを飲んで帰ります。
たまには歴史に触れてみるのもいいですね。
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