感動体験から、オリジナリティは育っていく。
考えてみると、自分の意見のように言っている言葉も、誰かの受け売りです。
すべて受け売り。
私の場合、治療院経営は花谷博幸先生の言葉から学んできたことが、すべてです。
本は、中谷彰宏先生の本を2009年以降はタイトル関係なしで無条件ですべて買って読んでいます。
成瀬雅春先生のヨーガから身体感覚を磨く手段を学び、生き方や考え方、人生の愉しみ方を教えて頂いております。
治療に関して言えば、ベースはカイロプラクティックにあります。
勤めていた頃の直属の上司でもあった小倉DCや、セミナーでは仲井DCや栗原DCからカイロプラクティックを学びました。
花谷先生の治療術系のセミナーや、松井先生のMB整体セミナーで、現状、変化、未来を学び、今までやってきた治療術に活かせるようになっていきました。
テーピングは尾崎先生から教えて頂いたことしか使っていません。
すべて、その分野のトップから教えて頂いたことをやってきているわけです。
それが私のトレースです。
よくしのぶさんからの質問に答える時に、これは中谷先生の本に書いてあったんだけど、とか、そんなことばかりです。
昨年から自分でもセミナーをする環境に身を置くようになり、自分の身体感覚をノートに言語化するようになりました。
役だっていることは、ヨーガはもちろんですが、毎日の水風呂や毎朝のRUN、おもしろいもので、美術館や映画、歌舞伎からもヒントを得ることが多いのです。
美術館で美しい絵に出会い、気持ち悪い絵に出会い、心地よい絵に出会い、よくわからない絵や、まったくもってよくわからない現代アートに出会います。
必ず感情が動く体験が、そこにはあります。
同じ絵を観ても、ある人にはスペシャルでも、ある人には何とも感じない絵だったりするのです。
その違いが生まれるのは、その人が今までの人生でどんな風にモノを見て、どんな風にコトを感じてきたのかが、そこに反映されるからです。
よくわからないコトを「ツマラナイ」という人もいれば、よくわからないコトを「おもしろい」という人もいます。
その人が日頃どのようにモノゴトと向き合っているかが、言葉として出ているのです。
「ツマラナイ」と言う人は、ツマラナイものをキャッチしがちな生活をしています。
私自身がそうでした。
はじめて美術館に行った時、「こんな絵を観てなにがおもしろいんだ」としか思いませんでした。
「ツマラナイ」と思ったのです。
それは、日頃からツマラナイものをキャッチし、それに対してグチグチ言っていたからなのです。
自分に湧き上がる感情は、体にも反映されてきます。
ツマラナイことを無意識に探し、それに対してグチグチ言っている人は、そんな気分になる身体症状が必ず出てくるものです。
それに気づけずにいるのは、身体感覚が鈍っているからです。
湧き上がる感情をキャッチし、「どうして今、自分がこんな気持ちになったのか」を感じ取ることは、自分の身体感覚を高める上で大切なことのように思います。
そういう意味でも美術館に足を運び、芸術に触れることは本来備わっている身体感覚を呼び覚ます上でとてもイイ気がしています。
そして自分で体験し、感じたことだけが、自分から生まれたオリジナリティーなように思います。
それ以外はすべて、受け売りなのです。
そう思うと、日頃から感情を揺さぶられる感動体験をして生きて行こうと思います。
よく一生懸命ストレッチをして「体がカタイカタイ」と言う人がいますが、身体感覚を失っているのです。
そんなことを一生懸命するよりも、近所をかるく10分でもジョギングしてみればいいのです。
その方がよっぽどかんたんに柔軟性も生まれてきますし、気持ちも開けます。
もっと自分の体を観察してみれば良いのです。
自分で体験し、感じたことだけが、自分の言葉として強く伝えることができるのです。
P.S.
好きでやっている運動も、美術館や映画館も、身体感覚をチューニングできる機会なのですね。
不思議と「ツマラナイ」と感じていた美術館も、今や私にとっては日常の買い物感覚です。
【新しい院の場所】
☎03-5888-5172
品川区西五反田1-33-10
西五反田サインタワー5F
【姿勢リフォーム整体】
射水徹
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